- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1985/05
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『火の鳥』を読みかけましたが,どうもうまく流れにのれません。
窓辺に置いてあった『アドルフに告ぐ』が目に入りました。
昨年,ゲリラ豪雨で3巻と4巻が,ちょっとゴワゴワになりました。日に焼けてもいます。
Book offでは,売れません(笑)。
1985年の本ですから,25才。非常勤講師の3年目です。
前年は,タイヘンでした。中3と高2の化学。
日本中,中学が荒れていました。
勤務校でも,ベテランは,皆,行きたがりませんでした。
教科主任の土佐女性は「私は,主任だから責任上行きます」とキッパリ*1。
『仕事が無くなるのは困るし*2,
”若いときの苦労は買ってでもしろ”と言うしなぁ』と思って,
「私が行きましょうか*3」と言いました。
その一年,タイヘンでした*4が,とても,勉強になりました。
化学1を教えてました。
まだ,ビンゴとか仮説とか知らない時代でしたので,
わけのわからん教科書に四苦八苦しました。
”葉っぱに銀メッキをする”実習やら,ドンドン,開発しましたが・・・。
「臭い,綺麗,面白かった」という感想で,終わっていきました(笑)。
そういえば,
”サーモカラー”を作った時は,解説の時間が足らなかったので,
翌日,教室の教卓の上に,セラミックペーパーを敷いて,
アルコールランプの上で熱しました。
よく乾燥していたサーモカラーを塗った濾紙には,瞬く間に火がつき,
炎を上げました。ピンセットからこぼれ落ちました。
「ヤバイ!」パッと素手で掴んで,防火バケツに放りこみました。
「先生,熱くないんですか?」
「火傷してないのですか?」
すました顔で,「ハハハ,これぐらいなんてことない」。
授業を続けました。
終了のチャイムが鳴りました。
走って,教科準備室に駆け込み,冷やしましたが・・・。
保健室で「何をエエ格好してるのん。アホやなぁ」と言われ涙しました(苦笑)。
そんな頃に,読んだ『アドルフに告ぐ』は,とても面白かったという記憶があります。
再読して,どこが面白かったのか,よくわかりませんでした。
あぁ,歳月が,私の心をどこぞにやってしまったのでしょうか・・・。
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01/09
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