magurit’s blog

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言葉を作る人の責任

  2009.01.19 読売夕刊・コンパス

伝わらない「新型」の脅威

  昨年の12月,息子の通う小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が
 出たとき,「あら,新型インフルエンザかしら」と応じた人がいた。
 新型だったら学級閉鎖ですむはずがない。どの新聞も,こんなに繰り
 返し記事を載せてきたのに・・・・。
  国内で流行すれば60万人以上が死ぬといわれる今回の新型インフル
 エンザは,世界のどこかでいつ発生してもおかしくない状況だ。これ
 までに流行したことがない「新型」は,だれも免疫を持たないため世
 界的に大流行する可能性が高いが,十分に警戒すべきもうひとつの理
 由は,感染すると極めて致死率が高い強毒性のインフルエンザとして
 出現するかもしれないからだ。
  のどや鼻だけでなく,全身の臓器までやられる。新型流行の兆しが
 あれば,国は社会の機能低下を覚悟のうえで,都道府県単位での一斉
 休校などを含む大掛かりな感染拡大防止策をとる計画だ。それには国
 民の協力が欠かせないから,新聞は繰り返し書いて社会に理解が行き
 渡るよう腐心しているのだが,それでも,「いつものインフルエンザ
 のちょっと毛色の変わったやつ」としか考えない人が,少なからずい
 るようなのだ。
  この「新型インフルエンザ」という言葉が,世間の心に響かないの
 ではないか。最悪の脅威を想定して「致死性インフルエンザ」とでも
 言い換えたら,もう少し関心を持ってもらえるのだろうか。いたずら
 に扇情的な記事を作ることは慎むべきだが,そこに迫る危機を前に,
 そんなことも頭をよぎる。            (保坂直紀)

 

多くの日本人にとっては,「新型」は良いことなんですよ。

 この社会情勢の酷さの根元と言われる

新自由主義

 なんか,典型でしょ?
 ”ねお(新)なち”だと眉をひそめる人もいるでしょうが・・・。
 「『致死性インフルエンザ』って,これまでのインフルエンザでも死にますよ」と
 揚げ足取りをする芸人のような人も現れるでしょうね。

多くの人が,正しくイメージできるような言葉・名前で語るのが学者・識者の責任です。

 「ロイヤル・ソサエティー」の訳は有名ですね。
 「ロイヤル=王立」って訳すでしょ?
 だから,多くの本は”王立学会”ですね。
 何でも,「王立」ですか?

ロイヤル・ゼリーは王立ゼリー?

某女王が開発販売のゼリーなんでしょうか?

 でも,ロイヤル・ソサエティーが出来た頃は,
 王立じゃないそうです。王は認可しただけ。資金援助は一切ないのです。
 つまり,王認学会なんだそうです。
 この事実を知っている人もいるようですが,
 親方が怖いのか,教授が怖いのか,”王立”へ右へ倣えです。
 「おうにん?応仁の乱みたいで言いにくい」って?
 政府公認観光旅館なんてパネルが宿の玄関で見たことありませんか?
 公認会計士っているじゃないですか?
 王様が認可したら王認会計士ですね(笑)。
 国立大学は,国が資金出しますね。
 私立は”わたくし”が出したわけですよね。
 「お客様は神様です」になってしまうので,卒業できるように手を尽くすわけです。
 王様が出したら王立ですが,王様が認可しただけなら王認大学です。
 言葉は,単純な誰もが間違えない規則性を持っているのです。
 それを無死して新しい言葉を作っちゃダメなんですよ。
 新型インフルエンザって・・・,

いつと比べて新型なの?

「1秒前と今とでは,今は一秒前より新型なの!!」って,言うつもりですか?

 鳥インフルエンザも”鳥のインフルエンザ”みたいですよね。
 鳥のインフルエンザに人も罹患するの?
 だから,鶏を全部殺すのか・・・。
 じゃぁ,鳥がいなかったら”鳥インフルエンザ”は発生しないから,鳥を滅ぼしちゃえ!!
 って,今の日本なら本気でそういう事をしそうな人・政治家・首長がいますから・・・。

インフルエンザ・ウルトラ辺りがよいかも・・・。

 しかし,戒厳令レベル*1新型インフルエンザです。
 皆様,うがい・手荒い・睡眠をしっかりと。

*1:読売の保坂さんには,悪いけど,政府公報で新型インフルエンザの宣伝を見たことないです。広告機構で,新型インフルエンザのCFを流したらどうでしょうか?戒厳令を発令することがあります,みたいな。