映画通の友人が毎年の様に勧めてくれるのは,
『三十四丁目の奇跡』。白黒の古い映画。
先日,開局されたばかりのBSでON AIRされた。
嬉しいこと(苦笑)に”日本語吹替”だった。
デパートの一室で,椅子に座ったサンタが親に手を引かれた子供と話をするシーンが印象的だった。
「サンタさん」への願いを伝える為に商業施設を使ってコマーシャライズする。
いずれ大人になった彼らが,その子らを誘ってクリスマスの買い物に来るのを願っているのだ。
昨日の某国営放送で「フィンランドからのクリスマス」を(一日中!)特集していたが,
ロバニエミのサンタも格好のいい木の椅子に座っていた。
かの地を訪れた子どもや幼い頃,サンタに会えなかった大人たちの心に小さな火が灯るのだろう。
欧米では”サンタとお話する機会”を作ることで子供たちに信仰心を育んでいるのかもしれない。
ファンタジーというなかれ,”サンタ=親”なんて”夢”の無いことを早々に教えることはない。
いずれは,象徴であることに気づくわけだから,発達中の幼い心には空想力と夢のタネを蒔いて欲しい。
白黒映画のクリスマスというと,もう一本,どうしても忘れられないのが
『アパートの鍵貸します』だが,その話はまた別の機会に,いや,以前書いたな(苦笑)。