朝食も早々に,天王寺美術館へ。
連れ合いのリクエストで前売り券を買っておいたのだが,
延び延びになっていた。
まず,昨夏以前に住んでいた町の商店街で買い物。
昼前に市立美術館*1に到着。
浮世絵百点余り。鈴木春信・東洲斎写楽・喜多川歌麿・葛飾北斎・歌川広重などが
”コ”の字型の会場に並べられている。切手ブームの頃,憧れた”月に雁”の実物を
見たが,案外ハッキリした細かい処まで描かれた絵だったので驚いた。
日米に別れ別れに収蔵されていた「龍」と「虎」が再会。
龍の迫力に対して,虎はナンジャラかわいらしい。
北斎の絵を見ながら,二人の会話に登場したのは・・・,”よぐちさん”。
「この波がさぁ,よぐちさんの本なら,こんな感じで動きそうだよねぇ」と。
絵の点数の割に時間がかかった*2。
途中,警備担当者が「立ち止まらないで下さい」と言わされている(のだろう)のには,
ちょっと,興ざめ。
ちょうど,真ん中(コの字の縦棒辺り)に”休憩スペース”があるが,
イスも少なく,高齢者がぐったりしていて気の毒だった。
大阪市立美術館の催しは,”フェルメール”以来だが,あの時も,もっと点数が
少ないのに,随分待たされて,”立ち止まるな!”という感じだった。
まったく,お金を払ってる観覧者に対して,非常に不親切な催しを平気でする。
「こんなだから,財政破綻の一歩手前なのだ」と一人憤る。
さらに,「順路」指示をしておいて,ビラ(こんな汚いチャチな印刷は恥!)には
招待券をあげた*3OGが,「音声ガイドを借りて見たが,とても良かった」とメールを
くれたので,私たちも借りることに。解説内容はわかりやすい。でもね・・・。
「どこが,マルチメディア????」思わず,出口でブツブツ。
指定されてない場所でも,どこででも,解説が聴けるだけ。
作者の年表が表示されるわけでもない。マルチじゃないじゃん!!
某アジアの遊園地のパクリとなんら変わりがない。
担当者は,「これなら観覧者が満足する!」と思ってるのでしょうか?
お役所仕事は,”良い意味の顧客満足度”の勉強が足らないですね。
「良い絵の貸料は高いんだから,他の事は我慢しなよ」とでも言いたいのかなぁ。
出入り口に「企画に対するアンケート」も無い。
”市民に聴かない”んだから,大阪市(もちろん府もね)の財政が,行政がダメなのが
理解できないのでしょう*4。
遅い昼食後,B1角座*5へ。
若手から,ベテランまで,少しだけ笑いました。