緑川ゆき『夏目友人帳③』

夏目友人帳 3 (花とゆめCOMICS)

　　”妖（あやかし*1）”が見える少年の話。
　彼似の亡くなった祖母が若い頃，鬱憤晴らしに”妖”を懲らしめ，その主従関係の契約書となる
　”妖”の名前を書いた「友人帳」を遺品として受け継いだ。その為，彼の元に名前の返却（封印を解く）を
　求めてやってくる”妖”や命を狙ってくる”妖”との話。
　”ゲゲゲの鬼太郎”の様な”勧善懲悪”物ではなく，たとえ”妖”といえども，”出会いと別れ”を
　テーマにした，あったかなお話ばかり。
　2005年，読売夕刊の「よみうり堂・コミック」で，”今年の絶賛コミック”が，出会いであった。
　主人公，夏目の用心棒*2も力のある”妖”。
　人の目には見えないが，”招き猫”に姿を借り，飼い猫として彼の側にいるニャンコ先生*3が面白い存在だ。

*1:妖怪と考えて問題無いでしょう

*2:命を狙う”妖”から守る代わりに，死んだら友人帳を譲るという約束

*3:我らの世代では，「ニャンコ先生」というと，『いなかっぺ大将』の「キャットと空中３回転」のニャンコ先生：声は愛川欽也：を思い浮かべてしまうのだが・・・。