magurit’s blog

はてなダイアリーからの移転です!

マガジンハウス,貴社も・・・。

 『ダカーポ』597(2006 12/20)号の
 書評欄を見て書かずにはいられなく
 なった。本の紹介の仕方が”書籍の
 形態別”に細分化して,少し変わっ
 たようだ。
  新書の項に
  

水族館狂時代 〈おとなを夢中にさせる水の小宇宙〉 (講談社現代新書)

水族館狂時代 〈おとなを夢中にさせる水の小宇宙〉 (講談社現代新書)

  
海中奇面組 (ベスト新書)

海中奇面組 (ベスト新書)

                 ↑クリスマス島のクリスマス切手

 【読み進むうちに水族館に
  足が向いてしまう2冊だ】

  水族館に行こう-----そう思い立った途端,老い
 若きも思わずワクワクしてしまうのは何故なのか。
 『水族館狂時代』の著者・奥村禎秀さんは,同書の中
 でこう書いている。〈水に棲む魚たちは,老若男女す
 べての人びとを誰彼なく平等に慰め励まし,やさしく
 心を癒してくれる〉と。本書にはそんな〈大人のため
 の施設〉である水族館の魅力がじっくりと語られてい
 る。16世紀頃,スペイン人将校が国王に送った報告
 書に登場する水族館の”源流”から,沖縄美ら海水族
 館やアメリカの施設など現代の最先端まで。魚にまつ
 わる興味深い逸話もちりばめられている。読み進み,
 その見所や面白さを知るうちに,いつの間にか水族館
 に行きたくてたまらなくなっていた一冊だった。
  そして,ついついクスッと笑ってしまう魚たちの
 ”顔写真”を楽しめるのが,中村征夫さんの『海中奇
 面組』。大迫力のオニイトマキエイ,瞳をうるませる
 クルマダイ,どこか憮然としたモンツキカエルウオ
 ・・・。一枚一枚の写真について,撮影時の様子をつ
 づる中村さんの文章もユーモラスな味が抜群。魚たち
 を愛さずにはいられなくなる新玉のフォトエッセー集
 だ。
  (『ダカーポ』117頁”新書”引用)

  「あぁ,この編集者も目次しか読んでいないのかぁ・・・。」
 もちろん『水族館狂時代』の事。
 フォトエッセーの方の書評の”噛ませ犬”なら,
 きちんと対比して書いて欲しい。御世辞なんかいらない。
 「同じ水中への誘いでも,こんなにアプローチが違うよ」と。