『ダカーポ』597(2006 12/20)号の
書評欄を見て書かずにはいられなく
なった。本の紹介の仕方が”書籍の
形態別”に細分化して,少し変わっ
たようだ。
新書の項に
水族館狂時代 〈おとなを夢中にさせる水の小宇宙〉 (講談社現代新書)
- 作者: 奥村禎秀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/21
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- 作者: 中村征夫
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 新書
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【読み進むうちに水族館に
足が向いてしまう2冊だ】水族館に行こう-----そう思い立った途端,老いも
若きも思わずワクワクしてしまうのは何故なのか。
『水族館狂時代』の著者・奥村禎秀さんは,同書の中
でこう書いている。〈水に棲む魚たちは,老若男女す
べての人びとを誰彼なく平等に慰め励まし,やさしく
心を癒してくれる〉と。本書にはそんな〈大人のため
の施設〉である水族館の魅力がじっくりと語られてい
る。16世紀頃,スペイン人将校が国王に送った報告
書に登場する水族館の”源流”から,沖縄美ら海水族
館やアメリカの施設など現代の最先端まで。魚にまつ
わる興味深い逸話もちりばめられている。読み進み,
その見所や面白さを知るうちに,いつの間にか水族館
に行きたくてたまらなくなっていた一冊だった。
そして,ついついクスッと笑ってしまう魚たちの
”顔写真”を楽しめるのが,中村征夫さんの『海中奇
面組』。大迫力のオニイトマキエイ,瞳をうるませる
クルマダイ,どこか憮然としたモンツキカエルウオ・
・・・。一枚一枚の写真について,撮影時の様子をつ
づる中村さんの文章もユーモラスな味が抜群。魚たち
を愛さずにはいられなくなる新玉のフォトエッセー集
だ。
(『ダカーポ』117頁”新書”引用)
「あぁ,この編集者も目次しか読んでいないのかぁ・・・。」
もちろん『水族館狂時代』の事。
フォトエッセーの方の書評の”噛ませ犬”なら,
きちんと対比して書いて欲しい。御世辞なんかいらない。
「同じ水中への誘いでも,こんなにアプローチが違うよ」と。