気分だった。腹の立つ教師(教育システム)を思い出す度に,彼らの嫌味が
頭の中でこだまする。
「いつまで,そんな昔のことを引きずっている?」と自問自答しても,今の
嫌な自分を形成している原点をそこに感じる。それを断ち切る為には,出か
けてリセットするのがいいのかもしれないと思わないでもなかった。
しかし,小学校と中学校が同じ敷地にあり,三分の二が中学に上がるといっ
ても,知らない顔のある場所に出かけるには,少し部外者の様な気持ちがあ
るのも事実。
「今更,行って何を期待する?」そんな声も心奥底から聞こえてくる。
結局,行かなかったのだが,家庭頁には,本心を押し殺したメッセージが
掲載されている。メッセージは,都合,5回書き直した。嫌味の強いモノか
ら,段々とどうでも
よくなっていき,あたりさわりのないものを送った。
エルンスト作曲家(ヴァイオリンが得意?)の作品に「夏の名残りのバラ」
という気持ちのいい曲がある。五島みどりの弟が出した初CDにも収録され
ているようだ。
情感の籠もった,音楽を聴きながら,夏の名残りを惜しみたい。