magurit’s blog

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トランスな世界

No.248

 ●投稿者:マグリット(♂)
 ●投稿日:10月14日(火)03時13分57秒

◆「パソコンの父」アラン・ケイの言葉より

 30年以上も前,コンピュータが,大企業や研究所などのデータ
処理専門の巨大機械でしかなかったころ,ハードディスクやディス
プレーを内蔵した持ち運びのできるパソコン『ダイナブック』(東
芝のあれよりも前の話です。)を提唱したのが,アラン・ケイ氏。

 1984年頃,ダイナブック構想に最も近かったのが,アップルの
マッキントッシュ。特に,パワーブックというノートパソコンだ。
(氏に言わせると,あれでもまだまだ大型過ぎるといわれる)

 当時は,アップル・フェローとして活躍していたが,現在は,
ヒューレット・パッカード研究所の特別研究員だ。

 彼の「コンピュータを使った教育プログラム」に対するインタ
ビュー記事から,人間の行動に関する原理を伺いしることができ
たように思うので,紹介しておきます。

 ◎効果的に教育をすすめるポイントは?

 学ぶことが好きになるのは楽しいからで,そう思わせるよう
に導くのが重要だ。もう1つは,親や教師が数学やコンピュー
タというと,腰が引けてしまいがちだが,大人が「怖がらない」
ことが大切だ。

 学んだことを90%以上の子供たちが同じように吸収できな
ければ失敗だ。科学や数学に取り組む時に,文章をすんなり読
めるのと同じように,子供たちの頭に自然に入ってくるという
ように工夫しなければならない。ここ四,五年でようやく道筋
が見えてきた。

 ◎パソコンを使った教育の将来像は?

 娯楽には,簡単な楽しみと,困難が伴う楽しみがある。例え
ば,音楽を聴く楽しみばかりが助長されて,実際に楽器を演奏
するような苦労のともなう娯楽は敬遠されがちだ。

 したいことを与えるのではなく,必要なことを教えるのが教
育の役割。苦労を伴う楽しみに,どうやって価値を見いだして
もらえるかを,パソコンなどで効果的に教えていかなければな
らない。大きな効果が表れるのは,我々がいなくなった先の世
代になるだろう。
(読売新聞・夕刊2003.10/7.火 引用)

 私が,納得したのは,
 「学ぶことが好きになるのは楽しいから」
 「学んだことを90%以上の子供たちが同じように吸収
  しなければ失敗だ」
 「必要なことを教えるのが教育の役割」

 これは,大人にも,いや,大人だから,必要な発想だろう。 
(教育を会社や組織,仕事と読み替えてね)